クレカ積立の証券会社比較|還元率と年会費の実額でおすすめの組み合わせを選ぶ
2026-09-03 公開 ・ 約8分で読めます
クレカ積立の比較で還元率だけを見ると判断を誤ります。高い還元率には年会費のかかるカードが必要なことが多く、差し引きでマイナスになる組み合わせがあるためです。
月10万円の積立で還元率1.0%なら年間12,000ポイントです。年会費11,000円のカードなら手元に残るのは1,000円分にとどまります。
この記事では主要5社の組み合わせを、還元率と年会費を差し引いた純利益で比較します。
クレカ積立の証券会社別の還元率比較
主要な証券会社とカードの組み合わせを整理しました。数値は2026年時点の公表条件をもとにした整理で、改定される可能性があります。
年会費無料カードの組み合わせ
年会費がかからない組み合わせでは、得られたポイントがそのまま利益になります。還元率は0.5〜1.1%の範囲です。
マネックス証券とdカードの組み合わせが1.1%と高く、年会費無料のなかでは有利な水準になります。
| 証券会社 | カード | 還元率 | 月10万円の年間pt |
|---|---|---|---|
| マネックス証券 | dカード | 1.1% | 13,200pt |
| auカブコム証券 | au PAY カード | 1.0% | 12,000pt |
| SBI証券 | 三井住友カード(NL) | 0.5% | 6,000pt |
| 楽天証券 | 楽天カード | 0.5% | 6,000pt |
年会費ありカードの組み合わせ
還元率を上げるには年会費のかかるカードが必要になる場合があります。年会費を差し引いた金額で判断してください。
三井住友カード ゴールド(NL)は年間100万円の利用で年会費が永年無料になるため、条件を達成していれば1.0%の還元をコストなしで受けられます。この点が他の有料カードと大きく異なります。
| 組み合わせ | 還元率 | 年会費 | 積立のみの純利益 |
|---|---|---|---|
| SBI証券×ゴールドNL | 1.0% | 5,500円(100万円で無料) | 無料化後+12,000円 |
| SBI証券×プラチナPF | 1.0〜3.0% | 33,000円 | 1.0%なら−21,000円 |
| 楽天証券×楽天プレミアム | 1.0% | 11,000円 | +1,000円 |
| マネックス×dカード GOLD | 1.1% | 11,000円 | +2,200円 |
クレカ積立の組み合わせを選ぶ基準
還元率の高さだけで選ぶと、年会費や既存の口座との兼ね合いで損をすることがあります。3つの観点で絞り込むと判断しやすくなります。
年会費の負担があるか
年会費無料のカードで積み立てる場合、得たポイントはすべて利益です。もっとも確実な選び方になります。
年会費のかかるカードを選ぶなら、積立以外の決済も含めて回収できるかを確認してください。積立の上限は月10万円のため、積立だけで高額な年会費を回収するのは困難です。
既存の証券口座との関係
すでにNISA口座を開設している証券会社がある場合、口座の移管には手間がかかります。年内の移管には条件があり、買付済みの商品は移管できない場合もあります。
還元率の差が年間数千円である一方、口座移管の手間と保有商品の扱いを考えると、既存口座で使えるカードを選ぶ方が合理的なケースが多くなります。
- すでにNISA口座がある証券会社を優先する
- 移管する場合は年内の買付状況を確認する
- 積立以外の決済でも使えるカードかを見る
- ポイントの使い道が自分の生活圏にあるか確認する
ポイントの使い道
貯まるポイントは証券会社とカードの系統によって異なります。Vポイント、楽天ポイント、dポイント、Pontaポイントなどがあり、使い道が生活圏と合っていないと価値が下がります。
投資信託の買付に再投資できるポイントであれば、使い道に困ることはありません。ポイントの出口まで含めて選ぶと失敗が減ります。
クレカ積立で見落としやすい注意点
設定した後に想定と違う結果になる原因は、集計や上限の扱いにあります。
年間利用条件の対象外
クレカ積立は、ゴールドカードの年会費無料条件(年間100万円利用など)の集計対象外です。積立で年120万円を使っても、条件の達成には結びつきません。
積立とは別に通常の決済で年間100万円を積み上げる必要があります。積立と修行を同時に達成しようとして失敗するケースが多い部分です。
上限と買付日の制約
積立額の上限は月10万円です。これを超える分は口座からの引き落としになり、ポイントは付きません。
買付日は証券会社が定めた日に固定されます。任意のタイミングで買い増したい場合は、通常の積立設定やスポット購入を併用することになります。
クレカ積立の還元率が下がったときの対応
還元率は改定が続く領域です。下がったときに何を確認し、どう判断するかを整理しておくと、慌てて口座を移す判断を避けられます。
適用されている還元率を確認する
まず証券口座の設定画面で、自分に適用されている還元率を確認します。カード会社が公表する最大値と、実際に適用される値は異なることがあります。
還元率が年間のカード利用額に連動する設計の場合、決済額が減ったことで自動的にランクが下がっているケースもあります。改定ではなく自分の利用状況が原因のこともあるため、先に事実を確認してください。
年会費との差し引きで判断する
下がった還元率でも、年会費を回収できているなら継続で問題ありません。年会費無料のカードであれば、還元率が下がっても損にはなりません。
回収できなくなった場合の選択肢は2つです。積立以外の決済をそのカードに集約して回収するか、年会費無料のカードに切り替えるかになります。口座の移管まで踏み込む前に、この2つを検討してください。
| 状況 | 対応 |
|---|---|
| 年会費無料で還元率が下がった | 継続で問題なし |
| 年会費ありで回収できている | 継続で問題なし |
| 年会費ありで回収できない | 決済を集約するか無料カードへ切り替え |
| 条件達成で年会費が無料になる | 条件達成を優先する |
クレカ積立のおすすめの組み合わせ
利用状況別に、純利益が最大になりやすい組み合わせを整理しました。
年会費をかけたくない場合
マネックス証券とdカードの組み合わせが還元率1.1%で、年会費無料のなかでは最も高い水準です。月10万円の積立で年間13,200ポイントになります。
すでにSBI証券や楽天証券を使っている場合は、年会費無料のカード(三井住友カードNL、楽天カード)で0.5%を受け取る形が無理のない選択です。口座移管の手間を考えると、この差を埋めるほどの理由にはなりにくくなります。
決済額が大きい場合
年間100万円以上の決済がある場合は、三井住友カード ゴールド(NL)とSBI証券の組み合わせが有力です。年間100万円の利用で年会費が永年無料になり、その状態で積立還元1.0%を受けられます。
年会費がゼロで還元率1.0%になるため、月10万円の積立で年間12,000ポイントがそのまま利益です。通常決済でも継続特典10,000ポイントが付くため、合計での効率が高くなります。
よくある質問
クレカ積立でおすすめの証券会社はどこですか?
年会費をかけたくないならマネックス証券とdカードの組み合わせが還元率1.1%で有利です。すでに口座がある証券会社を使う場合は、SBI証券なら三井住友カード(NL)で0.5%、楽天証券なら楽天カードで0.5%が年会費無料の選択肢になります。年間100万円以上の決済がある人は、三井住友カード ゴールド(NL)で年会費を永年無料にしたうえでSBI証券の積立還元1.0%を受ける形が効率的です。
松井証券のクレカ積立は使えますか?
松井証券もクレジットカードによる投信積立に対応しています。対応するカードと還元率は証券会社ごとに異なり、条件も改定されるため、申し込み前に松井証券の公式サイトで現在の対象カードと還元率を確認してください。判断の基準は他社と同じで、カードの年会費を差し引いた純利益がプラスになるかどうかです。月10万円の上限も各社共通です。
クレカ積立の還元率が高いカードほど得ですか?
年会費を差し引いた金額で判断する必要があります。還元率3.0%でも年会費33,000円のカードでは、月10万円の積立(年間36,000ポイント)から年会費を引くと残りは3,000円分です。しかもその3.0%には年間500万円の決済という条件が付きます。年会費無料で1.1%のカードなら13,200ポイントがそのまま残るため、決済額が大きくない人には後者の方が有利になります。
証券口座を移管してでも還元率の高いカードに変えるべきですか?
還元率の差が年間数千円にとどまるため、多くの場合は移管しない方が合理的です。月10万円の積立で0.5%と1.1%を比べても差は年間7,200ポイントです。NISA口座の移管には手続きの制約があり、その年に買付済みの場合は翌年からの移管になるなど条件があります。すでに保有している商品の扱いも含めて考えると、既存口座で使える年会費無料カードを選ぶ方が手間に見合います。
まとめ
クレカ積立は還元率だけでなく、カードの年会費を差し引いた純利益で比較してください。
年会費無料の組み合わせではマネックス証券×dカードが1.1%で最も高く、月10万円の積立で年間13,200ポイントになります。
年間100万円の決済がある人は、年会費が永年無料になる三井住友カード ゴールド(NL)×SBI証券で1.0%を受ける形が効率的です。
積立は年会費無料条件の集計対象外で、上限は月10万円です。積立だけで高額な年会費を回収することはできません。
本記事の還元率・年会費・特典条件は2026年執筆時点の各社公表情報を簡略化したものです。適用条件は改定されることがあるため、申し込み前に各カード会社・証券会社の公式サイトで最新の条件をご確認ください。本サイトはアフィリエイトプログラムに参加しています。